ポストさんてん日記

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1年間・10年間で新聞部数はどのくらい減少?

[ 2021/04/20 (火) ]
3月ABC部数に更新。2021/4/20
初回公開日:2017/11/6



全国紙5紙の販売部数のグラフ化、残紙問題、その他の批評などをアーカイブしました。

目次

1.新聞の販売部数(ABC部数)のグラフ
2.残紙問題(押し紙問題)
3.若い世代が新聞を購読していないデータなど
4.広告費のデータ
5.メモ

1.新聞の販売部数(ABC部数)のグラフ

日本ABC協会がまとめているABC部数をグラフ化しました。
これは、朝刊の①販売店,②即売,③郵送,の合計販売部数で広告取引の基礎データとなる。新聞や雑誌の広告料金は、部数によって決まるので。
ちなみに、広告料の改定は4月と10月の年2回、ABC部数を元にして次の半年の広告料を決める(らしい)。
②即売,③郵送,はごく少量で合わせて1%程度。
①販売店,は新聞社が販売店に送り卸代金を請求した部数だが、“残紙”が含まれているので、実配部数を意味するわけではない。(以前は“押し紙”と言っていた。)
“残紙”とは、新聞社が新聞販売店に送る新聞のうち、配達されない新聞のこと。たとえば2000部しか配達していない販売店に3000部を搬入すると、過剰になった1000部が“残紙”。偽装部数ともいう。
ただし、予備紙(配達中の破損などに備えて余分に確保しておく新聞で、通常は、搬入部数の2%)は、“残紙”に含まれない。
すなわち、発行部数>販売部数(ABC部数)>>販売部数(実配部数)、となっている。

2021年3月の販売状況(ABC部数)
新聞部数202103
1年間の減少は前年同月との比較
データ出典:こちら、ほか

毎日は2020年9月に(ブロック紙の)中日新聞に抜かれた(以降継続)。出典
10月,11月には日経に逆転され業界で5位となった。12月以降、再度、日経を逆転している。

5社合計では、ここ1年で164万部減10年間で869万部減
社別では、1年で見ると平均8.8%減より大きいのは、毎日:12%,29万部減日経:10%,22万部減産経:9.3%,13万部減
10年間でみると平均34%減より大きいのは、毎日:41%,141万部減朝日:38%,296万部減日経:38%,113万部減

上記データには含まれていないものとして「有料の電子版契約数」(販売契約とセットになっていない有料WEB契約)があるが、公開しているのは日経新聞のみで、2010年3月スタートの有料電子版の会員数は約76万人(2021年1月)で、日経の10年間の減少部数のかなりを補う数。
日経電子版有料会員240W202101

30年間の経年変化
新聞部数経年5社202103新聞部数経年202103
数値は各社のピーク(毎日のピークは1973年)
データ出典
2017年まで:年間平均
新聞(全国紙)の発行部数ランキング(総合ランキング.net)
読売新聞の発行部数推移を振り返る(みやてうの【お得な】情報局2020/5/15)
2018年、2019年、2020年:上半期平均
2021年:最新月

5社合計でのピークは2,765万部(2001年)なので、最新月の1,702万部は20年間で1,100万部弱減少したことになるが、減少は加速している。

【メモ】2019年上半期平均の全国紙5紙の販売部数(ABC部数)が、読売新聞広告局ポータルサイトの『読売新聞のデータPDF』に掲載されている。
2019年上期ABC

ブロック紙の状況が新聞の発行部数を2020年と2019年で新聞社別に比較してみた(みやてうの【お得な】情報局2020/4/22)に掲載されている。
過去からのデータとして、全国紙,ブロック紙,地方紙,スポーツ紙,合計でのデータがピークは1997年…戦中からの新聞の発行部数動向(最新)(ガベージニュース2021/1/5)に掲載されている。
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2.残紙問題(押し紙問題)

情報が増えたので、単独エントリーに切り出しました。
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3.若い世代が新聞を購読していないデータなど

20代でも新聞は1割も読んでいない…主要メディアの利用状況をグラフ化してみる(ガベージニュース2020/10/8)

平日の新聞利用者率(正確には行為者率)は10代で2.1%、20代で5.7%でしかない。一方、60代では57%

基データは総務省系の情報通信政策研究所が2012年から毎年実施している情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(2020年度)

「文句を言っているだけ」の新聞メディアが若者にまったく読まれない理由(やまもといちろうBLOGOS2017/10/30)
【ごく一部のみ引用】

新聞はびっくりするほど読まれなくなりました。これは、新聞紙を読んでいるという物理的な接触が壊滅的になってきただけでなく、ニュースサイトなどで新聞社の記事を読み、参考にしているという有権者も40代男性で6割を切りました。
また、媒体別のデータで言うと、以前は読売と朝日が上位にあり、以下、日経・毎日・産経と並ぶ「参考にする新聞紙」という具体名は、いまや産経と毎日がワンツーになり、読売・朝日が低迷を始めました。
これは、悪名高き「続きは登録して読む」「有料会員のみこちらへ」というネット戦略であり、結果として時事通信、共同通信のヘッドラインのほうがこれらの読売のまともな解説記事より影響力を持ってしまった、ということでもあります。


新聞の政治・経済情報への信頼度は、20代は10%台、60代は40%超(マーケティングリサーチキャンプ2016/12/21)

政治や経済について調べる際に参考にする情報源として、「新聞(全国紙)をよく参考にするし信頼している」と答えた人の割合は、20代と30代では18.8%、40代は27%、50代は41%、60代は42%。


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4.広告費のデータ

2020年「日本の総広告費」、9年ぶりのマイナス成長 リーマンショックに次ぐ下げ幅:電通発表(ITmedia2021/2/25)
総広告費:広告媒体料と広告制作費
総広告費合計:6兆1594億円
新聞:3,688億円(2010年:6,396億円から10年間で42%減)

30年あまりにわたる広告費推移をグラフ化してみる(上)…4マス+ネット動向編(特定サービス産業動態統計調査)(ガベージニュース2021/2/19)
媒体別広告費構成比2020
広告費合計:5兆0554億円
新聞:2,262億円(2010年:3,882億円から10年間で42%減)

「その他」以外は全部門がマイナス、新聞は過去最大の下げ幅(経済産業省広告売上動向2020年7月分)(不破雷蔵Yahoo個人2020/9/9)
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5.メモ

新聞が読まれなくなった至極当然の理由、それでも刷り続けるしかない裏事情
「社会の公器」の最期は近い(現代ビジネス2021/4/7)
【小見出しのみ引用】

  • 天に唾して
  • 「女性の社会進出」でも同じ
  • では、御社は?
  • 「会社第一」を悪と言い切れるか
  • 「押し紙」で新聞業界は成立している
  • 豹変する「社論」
  • 社会は変化したのに
  • 次々に変遷する主張
  • 「スポンサー」が公正な報道をできるのか?
  • 正しさとは何か
  • 新聞の言説は、「SNS化」してしまった


朝日新聞「希望退職100人募集」のリストラ事情【社外秘の労組アンケート結果付き】(土本匡孝Yahooダイヤモンド・オンライン2021/3/27)
毎日新聞が「虎の子」大阪本社を差し出し資金捻出、急場しのぎの弥縫策スキーム(千本木啓文ダイヤモンド・オンライン2021/3/24)
朝日新聞が赤字で「社員の購読を自腹化」の衝撃(井上昌也 東洋経済オンライン2021/2/26)
朝日新聞の実売部数は今や350万部?新社長は創業以来の大赤字で前途多難の声(Yahooデイリー新潮2021/2/18)
月ぎめで新聞を取ってる人はどれぐらいいるのだろうか(最新)(ガベージニュース2021/2/15)
“日本最古の全国紙”毎日新聞が資本金を1億円に “中小企業化”のメリットとリスク(文春オンライン2021/2/19)
毎日新聞社が40億円超の減資で“中小企業”に 社員からは動揺も(岸慶太BLOGOS2021/1/18)
朝日新聞が潰れて欲しいと思っているあなたへ~2020年中間決算分析~(銀行員のための教科書2020/12/15)
朝日新聞「創業来の大赤字」のとてつもない難題構造改革を難しくさせている3つの要因(鈴木貴博 東洋経済オンライン2020/11/27 )
遂に500万部割れ!朝日新聞による自己分析(不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」2020/9/23)
2020年新聞部数(abc部数)全国紙は各社半年で10%前後の減少、広告収入は30%以上減少か(元記者のメディア言いたい放題2020/9/14)
新聞の無料配布、中央紙から地方紙まで、ABC部数のかさ上げが目的か?(黒薮哲哉 MEDIA KOKUSYO2020/6/5)
【ごく一部のみ引用】

ホテルのロビーに朝刊が山積みになっている光景はすっかり定着した。
ABC部数が減ると広告効果が低下して、折込チラシの需要が下がる。
新聞の無料配布は、地方紙でも行われている。
日本の新聞社が主導している残紙政策は、実は海外でも問題になっている。

【関連】ホテルで無料配布される新聞の購読料、「一度も集金したことはない」と元新聞販売店員、ABC部数の不正なかさ上げと残紙対策が目的か?

新聞はあと5年でさらに1000万部減少する(下山進Hanadaプラス2019/12/19) 
「過去最悪222万部減」新聞はもう要らないのか なぜ新聞だけが「軽減税率」なのか(磯山友幸 PRESIDENT Online2019/11/15)
元新聞記者も悩む、日本の新聞は生き残れるのか? 書評『現代アメリカ政治とメディア』(中西 享WEDGE Infinity2019/5/18)
夕刊は実際にどれほど読まれているのか(不破雷蔵Yahoo!個人2018/1/28)
「70歳を超える父母が、ついに新聞を読まなくなった理由」について。(安達裕哉Books&Apps2018/1/11) 
[ 2021/04/20(火) ] カテゴリ: メディアにレッドカードを | CM(0)
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