文部科学省から9/29に発表された資料(
汚染マップ)と関連記事、群馬大早川教授の関連エントリー『汚染ルートとタイミング(改訂)』をアーカイブします。
1.文部科学省9/29発表の「文部科学省による埼玉県及び千葉県の航空機モニタリングの測定結果について」 これまでに航空機モニタリングを実施していない
埼玉県,千葉県で実施した航空機モニタリングによる汚染マップである。
pdfファイルのなかに、以下のマップがある。
別紙1 埼玉県内の地表面から
1m高さの空間線量率。単位はμSv/h 別紙2 埼玉県内の地表面へのセシウム134,137の
沈着量の合計。
単位はベクレル/m2 別紙5 千葉県内の地表面から
1m高さの空間線量率。単位はμSv/h 別紙6 千葉県内の地表面へのセシウム134,137の
沈着量の合計。
単位はベクレル/m2 参考1 文部科学省がこれまでに測定してきた範囲及び埼玉県内,千葉県内における地表面から
1m高さの空間線量率。単位はμSv/h *1 参考2 文部科学省がこれまでに測定してきた範囲及び埼玉県内,千葉県内の地表面へのセシウム134,137の
沈着量の合計。
単位はベクレル/m2 *1 *1:今までのマップに新たに今回分を追加したものなので、(当然ではあるが)縮尺は今までのものより小さくなっている。
2.朝日新聞9/29 セシウム汚染の帯、首都圏に 千葉・埼玉の汚染地図公表 汚染の帯が、薄まりながら首都圏まで広がっていることが示された。
両県とも9月8~12日、ヘリコプターで測った。放射性物質の量が半分になる半減期が30年のセシウム137の蓄積量をみると、千葉県で高かったのは柏や松戸、我孫子、流山市などの県北部。1平方メートルあたり3万~6万ベクレルにのぼった。他は木更津市の一部を除きほぼ1万ベクレル以下だった。
チェルノブイリ原発事故では3万7000ベクレル以上が「汚染地域」とされた。ただし
強制避難の基準は55万ベクレル以上。
文科省によると、千葉県では、原発から放出された放射性物質を含んだ雲がいったん太平洋に流れ、再び茨城県の霞ケ浦付近を通り、埼玉県境まで広がったと推測できるという。
埼玉県では、原発から250キロ離れた秩父市の山間部の一部で3万~6万ベクレルにのぼった。放射性物質を含んだ雲が原発から南西方向に流れ、群馬を過ぎて、埼玉県に回り込み、地上に沈着したようだ。
両県とも蓄積量の多い地点では放射線量が毎時0.2~0.5マイクロシーベルトで、このほかの多くは0.1マイクロシーベルト以下だった。学校において、校庭の除染を行う目安は1マイクロシーベルト以上とされている。
文科省は東日本全域で航空機による測定をしている。測定を終えた県の汚染マップを順次、ウェブサイトで公表している。(佐藤久恵)
3.“放射性プルームの動き”の最新版(9/30のエントリー)
●群馬大早川教授 “放射性プルームの動き” の最新版【つぶやき】
1日前に発表の“群馬県”に続く発表だが、小出しにしているとの印象を持ってしまう。以下、瑣末な事かもしれないが。
チェルノブイリ原発事故では3万7000ベクレル以上が「汚染地域」とされた →確かに「汚染地域」ではあるが、全体像の中では、、、、
強制避難の基準は55万ベクレル以上 →“強制避難”は正しい表現ではない、と思う。
上記2点の詳細や汚染区域の対比は、●航空機モニタリング結果(汚染マップ)でのチェルノブイリ汚染区域(ゾーン)との比較をご覧ください。