ポストさんてん日記

放射線・エネルギー・環境・化学物質・食品などの情報をアーカイブしたり、医学分野の素人勉強をノートしたり、です。 リンクはご自由に。

新型コロナに対して世界初の使用許可を取得したmRNAワクチン

[ 2021/03/20 (土) ]
3項に追記。2021/3/20
初回公開日:2020/12/18



米ファイザーと独BioNTech(ビオンテック)の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する革命的なmRNAワクチンに関しての素人勉強です。

目次

1.ファイザーとBioNTech、COVID-19ワクチンの世界初の使用許可を取得
2.Hironori Funabiki(船引宏則)先生による解説
3.忽那賢志先生による説明
 くつ王、ワクチン打ったってよ 一医療従事者の新型コロナワクチン接種体験記【2021/3/20追記】
 新型コロナワクチンの副反応の報道をどのように捉えればよいのか
 本日国内承認 ファイザー社の新型コロナワクチンQ&A
 効果は? 安全性は? 新型コロナワクチンについて知っておきたいこと Q&Aで医師が解説
4.(一般論として)ワクチンの種類
 (1) 生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド
 (2) 核酸ワクチン
5.mRNAワクチンの仕組み
6.関連エントリー
7.その他の有用情報
8.今回も不安を弄ぶ朝日新聞、HPVワクチン報道の反省もなし、体質も変わらず、公共の福祉に有害
 今回の記事2つ
 皆さんが呆れてます
 子宮頸がんウイルス(HPV)ワクチンで朝日がやった事のごく一部
.
【一部のみ引用】

  • 英国の医薬品医療製品規制当庁(MHRA)は、規則174条に基づくCOVID-19 mRNAワクチンの緊急供給を許可。両社は直ちに初回供給分を英国に届けるため準備中
  • 今回のCOVID-19ワクチンの初めての使用許可は、深刻なパンデミックに対処するための画期的な科学的成果
  • 両社は2020年および2021年に、合計4000万回分のワクチンを英国に供給する契約を締結済
  • 米国FDAおよび欧州連合EMAによる使用許可は本年12月の見込み

ファイザー社およびBioNTechは本日、英国の医薬品医療製品規制当局(MHRA)が、COVID-19に対するmRNAワクチン候補(BNT162b2)の緊急使用を暫定的に許可したことを発表しました。このたびの緊急使用許可は、国際共同第3相試験に基づき、世界的パンデミックとの闘いに資する世界で最初のものとなります。ファイザーとBioNTechは今後、数日および数週間以内に世界の他の規制当局の判断が得られると想定しており、規制当局の許可または承認が得られた際には、ワクチンの供給を速やかに開始する準備を整えています。英国でのワクチンの供給は、予防接種・免疫合同委員会(JCVI)の指針で特定されている集団が優先されます。

ワクチンの品質を担保するため、両社はワクチン候補BNT162b2のために特別に設計された温度管理された保冷箱を開発し、ドライアイスだけで推奨される保存条件(-70±10℃)で一定期間の保存を可能としています。未開封状態で10日間温度を維持できるため、世界中への輸送が可能です。ワクチン接種場所では、指示に従い5日ごとにドライアイスを再充填することで、推奨される保存条件(-70±10℃)を最大30日間維持できる特別に設計された保冷箱を一時保管場所として使用することができます。各保冷箱には位置と温度を常に追跡するGPS付き温度センサーが入っています。解凍後は、冷蔵条件(2~8℃)で最大5日間保存できます。
ブログ主注:ドライアイスの昇華温度は−78.5 ℃(1気圧において)
.
2.Hironori Funabiki(船引宏則)先生による解説
【原典にあるリンクは引用していません。原典の参照をお勧めします。】

(2/22)まずは、なぜこのmRNAワクチン革命的であるかについて
一つは凄い効果
2万2千人のワクチン接種者と、同数の偽薬(プラシーボ)接種者で二回目の接種からの感染者数を比較すると、偽薬接種者では162名が感染したのに対し、ワクチン接種者では8名。実に95%の予防効果!
(3/22)二つ目の理由がスピード。新型コロナウイルスの遺伝子情報が公開されたのが今年1月10日。4月29日に治験が開始して、僅か7ヶ月後の12月11日に認可された。3月の時点では早くて1年と言われていたので驚異的なスピード。
(4/22)効果と安全性がこれ程早く検証できたのは、感染による致死率が高かったことにより、数万人規模の被験者の獲得が容易だったことと、感染抑制に失敗した国では(偽薬投与)被験者での感染が短期間で十分に認められたこと。感染が蔓延していないと、短時間ではなかなか効果を確認できない。
(5/22)そして、革新的な技術が高い効果と開発スピードを可能にした。しかし、この新技術の有用性が認められるまでの道程には、一時は挫折の崖っぷちまで追い込まれた女性研究者の存在があった。当時、ペンシルバニア大学の教授であったKatalin Karikó(カタリン・カリコ)さんだ。
(6/22)旧来のワクチンは、弱毒化した生ワクチンや、不活性化ワクチンが主流だった。弱毒化や不活性化には、ウイルス固有のノウハウの蓄積・検証が必要。ウイルスの扱い・操作もリスクがある。
(7/22)ウイルス感染防御に効果的な中和抗体は、主にウイルス表面のタンパク質(コロナの場合、スパイクタンパク質)を標的としている。抗体がスパイクタンパク質に結合してブロックすると、ウイルスは細胞に感染できなくなる。
(8/22)抗体ができるためには、抗原提示細胞が「異物」を取り込み、その一部を細胞表面に提示して、免疫細胞を活性化する必要がある。コロナウイルス全体でなく、スパイクタンパク質だけ異物として細胞に取り込ませることができれば、感染せずともスパイクタンパク質への抗体をつくることが可能となる。
(9/22)しかし、新しいウイルスタンパク質だけを大量生産して効果的なワクチンをつくるのは技術的に難しかった。タンパク質の性質は配列によって大きく変化するので、実験してみなければ分からない部分が大きい。Karikóさんが注目したのは、タンパク質を作る情報の鋳型であるmRNAだ。
(10/22)あるタンパク質の配列情報をコードするmRNAを細胞に取り込ませることができれば、細胞内のタンパク質合成装置であるリボソームがmRNAの情報を読み取り、目的のタンパク質を作らせる*1ことが可能だ。そのタンパク質は「異物」として免疫細胞に認識され、それに対する抗体が作られる。
(11/22)ところが、このアイディアは長い間研究者たちには不可能と考えられ、Karikóさんは研究費申請でことごとく失敗した。研究費を獲得できなったKarikóさんは、常勤から非常勤教授へと格下げとなった。
(12/22)外部から導入された「異物としてのmRNA」は不安定ですぐ壊れてしまい、目的のタンパク質を生産できない。さらに、細胞は、ウイルスなどの外部から進入してきたRNAを認識し、感染防御する自然免疫のシステムが働いて炎症反応をおこしてしまう。
(13/22)実際、人工的に作ったmRNAを細胞に導入すると自然免疫システムが発動してしまう。しかし、一方、細胞内に元々ある自分自身のRNAは自然免疫を発動しない。何故か?ここでKarikóは、細胞内のRNAは様々な化学修飾を受けていることに注目した。
(14/22)人工的に作ったmRNAに化学修飾を施しておくと、mRNAを細胞内に導入しても自然免疫システムを発動しないことが分かった。この発見は2005年に発表されたが、当初それほど注目されていなかった。
(15/22)KarikóとWeissmanは特許を取り、会社を立ち上げたが大学は2010年にライセンスを売ってしまった。しかし、この発見を見逃さなかった研究者たちいた。現在mRNAワクチン開発をリードするBioNTechの創設者Ugur SahinとÖzlem Türeci、Modernaの設立に係わったDerrick Rossiだ。
(16/22)報道では、有名製薬会社ファイザーの名前に隠れがちになるが、mRNAワクチンの技術的基礎を作ったのはドイツのBioNTechだ。創設者のUgur SahinとÖzlem Türeciの夫妻は、二人とも幼少時にトルコからドイツに移民してきた。彼らは、元々mRNAワクチンによる、癌の免疫治療に注目して研究をしていた。
(17/22)二人は企業家でもあるが研究者であり、インパクトのある研究論文を連発していた。しかし、mRNAワクチンの実用化はなかなか軌道に乗っていなかった。新技術に対する副作用などの警戒に加え、mRNAの不安定性ゆえの超低温での保存などがネックになっていたことは想像に難くない。
(18/22)2013年、BioNTechは、それまで大学からの支援を得られず、mRNAワクチン開発競争の蚊帳の外におかれたKarikóさんを、にsenior vice presidentとして迎え入れる。ペンシルバニア大学の同僚に、BioNTechのウェブサイトがまだ無いことを知って笑われたという。
(19/22)そこへ到来してのが新型コロナのパンデミック。BioNTechは蓄積していた技術と、すでにインフルエンザワクチン開発で提携したファイザーと組むことにより、この新技術の安全性チェックのための大規模治験を短期間でクリアしてしまった。
(20/22)今後、実際のワクチン製造、運搬、保管などの技術的問題、数百万、数千万単位でのワクチン接種でどのような副作用が出るか注視する必要があるが、新型コロナウイルスによる致死率とワクチンの高い防御効果を天秤にかけると、高リスク層からの積極的接種には大いに期待できる。
(21/22)このmRNAワクチンが画期的なのは、他の病原体や癌治療、遺伝子治療など広い応用が可能な点だ。今回のmRNAワクチンで十分な安全性が確認されたならば、コロナ禍があったからこそ、人類は新しい医療技術を手に入れたということが言えることになるかもしれない。
(22/22)周囲から先駆的研究の価値を認められずとも、先駆的な論文を出し、人類の医療に多大な貢献をし、しかもオリンピック金メダリストの娘さんを育てられたKarikóさんもハンガリーからの移民。こういう人がいると、少々の障壁でへこんでる場合でないと思った次第である。
(追記)多くの方に読まれ、日曜日の午後を潰した甲斐がありました。ちなみに、私はこれらのワクチン開発関係者と利害関係(COI)も面識も全くありません。株も、祖父の「株だけは手を出すな」という言葉を馬鹿正直に守って、どこの株も一株も持っていません。

*1ブログ主注:この辺りのお話は既エントリー染色体・DNA・遺伝子の基礎的なことにあります。
.
3.忽那賢志先生による説明

小見出しのみ引用

  • ついに新型コロナワクチン接種の連絡が!
  • まずは問診票を記入
  • 接種した当日〜翌日
  • 2回目の接種では副反応の頻度が高くなる
  • ほとんどの人は安全に接種できる


小見出しとごく一部のみ引用

  • 新型コロナワクチン副反応についての報道
    ニュースの見出しに「ワクチン接種後死亡0.003% 米国内で1170件」とあります。
    これだけを見ると「ワクチン接種のせいで1170人が死んだのか・・・怖いワクチンだ」と思ってしまいそうです。報道する側にもそのような意図が見え隠れする気がします。
    しかし、実際にはこの1170人の方はワクチン接種をした後に亡くなったというだけで、ワクチン接種と関連があるかどうかは不明です。
    例えばアメリカの高齢者施設では2021年1月18日までにワクチン接種後に129人の高齢者が亡くなられたと報告されていますが、これは平時に高齢者施設で亡くなられる方と比べて多いわけではなく、この129人もワクチン接種との因果関係はないだろうと結論付けられています。
    今後このような新型コロナワクチンの副反応に関する報道が「本当にワクチンと関連のあるもの」と「おそらく関係ないもの」とがないまぜになり、流れてくるものと思われますが、そうした報道を私たちは正しく解釈しなければなりません。
  • 副反応、副反応の疑い、有害事象の違いは?
  • 副反応は一定の割合で起きることが分かっている
  • 正しい知識をもってワクチン報道を評価しよう

【関連】
ワクチン接種開始、デマ情報へのささやかな対策(峰宗太郎先生)(山中浩之 日経ビジネス電子版 2021/2/17)

QA見出しのみ引用

  • Q. 承認されるファイザーのワクチンはどんなワクチン?
    A. mRNAワクチンという新しい技術を用いたワクチンです
  • Q. 海外ではどれくらいの人に新型コロナワクチンが接種されている?
    A. 世界70カ国で1億5000万回の接種が行われています。
  • Q. 新型コロナワクチンの効果は?
    A. 新型コロナを発症するリスクが20分の1になります。
  • Q. 接種後、どれくらいで効果が出る?
    A. 初回の接種から約2週間で効果が出てくるようです。
  • Q. どれくらいの間隔を空けて何回接種する?
    A. 21日間(3週間)の間隔を空けて2回接種します
  • Q. ワクチンを打った人が新型コロナを発症した場合どうなる?
    A. ワクチン接種者が発症した場合も重症化しにくくなります。
  • Q. 新型コロナワクチンの効果の持続期間は?今後、追加接種は必要になる?
    A. まだ分かっていません。
  • Q. 副反応はどれくらいの頻度で起こるの?
    A. 接種部位や全身のなんらかの副反応は半分以上の人にみられます
  • Q. アナフィラキシーが起こる頻度は?
    A. 20万人に1人程度のようです。
    原因と考えられているのは、ワクチンに含まれているポリエチレングリコール(PEG)と呼ばれる物質。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)はPEGやポリソルベートなどのPEG誘導体にアレルギーのある人はmRNAワクチンの接種を控えるよう推奨。

    (新型コロナのmRNAワクチンは不安定ですぐに分解してしまう物質であるmRNAを脂質ナノ粒子に入れて投与するものだが、)
    その脂質として選ばれたのが、『ポリエチレングリコール:PEG』でした。PEGは本来、リスクの高い物質ではありません。PEGは、医薬品や家庭でつかわれる製品に広く使用されている物質です。たとえば、下剤の成分でもありますし、抗菌薬などの錠剤の約30%に含まれていて、注射の薬品でも使用されています。化粧品の粘度をあげるために使われたりもします。
    それだけ広く使用されているのは、安全性が高いとわかっているからです。しかし、どんなに安全性が高いといっても、多くのひとで安全な食べ物でもアレルギーがゼロではないように、100%アレルギーを起こさない物質はまずありません。

    出典:新型コロナワクチンでアレルギーを起こす物質といわれている『ポリエチレングリコール』ってなんですか?(堀向健太 Yahoo個人 2021/3/13)
  • Q. アレルギーがある人はワクチンを接種しない方がいい?
    A. 何のアレルギーかによります。
  • Q. 長期間が経ってから明らかになる副反応が今後問題になる可能性は?
    A. なくはありませんが、可能性は高くないでしょう。
  • Q. ワクチンを接種して亡くなった人がいるって聞いたけど?
    A. ワクチン接種との因果関係はないと考えられているようです。
  • Q. 筋肉注射って受けたことないけど安全なの?
    A. 海外では皮下注射よりも筋肉注射の方が一般的なワクチン接種法であり、安全性は確立されています。
  • Q. 新型コロナワクチンを接種すれば周りの人にうつさなくなる?
    A. おそらくそうと考えられますが、まだ分かっていません。
  • Q. すでに新型コロナに罹ったことがある人はワクチンを打った方がいいの?
    A. おそらく打った方が良いでしょう。しかし感染から数ヶ月程度は様子を見ても大丈夫です。
  • Q. イギリス、南アフリカ、ブラジルの変異株にもワクチンは有効?
    A. イギリス変異株にはおそらく有効ですが、南アフリカ、ブラジル変異株に対しては有効性低下が懸念されています。
  • Q. 妊婦さんや授乳している人は新型コロナワクチンを接種できる?
    A. おそらく安全に接種できますが、主治医に相談しましょう。
  • Q. 子どもはワクチンを接種できるの?
    A. 現時点では小児に対するワクチン接種は推奨されません。
  • Q.日本国内でのワクチンの優先接種対象者は?
    A. 医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する方などです
  • Q. 日本国内での今後のワクチン接種の予定は?
  • Q. 結局、新型コロナワクチンは打った方がいいの?
    A. 各自の判断に委ねられています。私は打ちます。
  • Q. 感染症の専門家はワクチンについてどう考えている?
    A. 多くの感染症専門家はワクチンを接種することを希望しています。



小見出しと一部の表のみ引用

  • 新型コロナのワクチンってどんなワクチン?
  • 新型コロナワクチンの効果は?
    ファイザー社ビオンテック社とモデルナ社のワクチン03
  • 新型コロナワクチンの安全性は?
  • 新型コロナワクチンの効果の持続期間は?
  • 新型コロナワクチンを接種すれば周りの人にうつさなくなる?
  • 子どもはワクチンを接種できるの?
  • 日本国内でのワクチンの優先接種対象者は?
  • 日本国内での今後のワクチン接種の予定は?
  • 結局、新型コロナワクチンは打った方がいいの?


.
4.(一般論として)ワクチンの種類
ここは既エントリー【基礎01-1】ウイルス、ワクチン、抗ウイルス薬からの転記です。
(1) 生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド
★ 生ワクチン
毒性を弱めた病原体(細菌やウイルスなど)を使用。体液性免疫*のみならず細胞性免疫*も獲得できるため、一般に不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く免疫持続期間も長い。(*これらの専門用語の説明は【基本知識02】を参照ください。)
しかし弱いとはいえ、生きている病原体を使うため、接種後、体内で毒性を弱めた細菌やウイルスの増殖が始まり、それぞれのワクチンの性質に応じて、発熱や発疹の軽い症状(副反応という)が出ることがある。

★ 不活化ワクチン
大きく分けて2種類ある。
  • 全粒子型
    細菌やウイルスをホルマリンや紫外線などによる化学処理で感染力や毒力をなくしたもの。
  • スプリット型
    ウイルスの成分(断片)を抗原として使う。*1
体内で細菌やウイルスは増殖しないため、生ワクチンより副反応が少ないが、細胞内に侵入する訳ではないので体液性免疫しか獲得できずその分、免疫の続く期間が短いことがあり、このため複数回接種が必要なものが多い。
*1 
例えば、感染防御に働く抗原の部分を精製した百日せきワクチンインフルエンザHAワクチン*2など。これらは以前に用いられていたワクチンに比べると副反応が軽減された。 *2現行のインフルエンザワクチンはすべてこれ。
また最近では、HPV(ヒトパピローマウイルス)*3ワクチンのように、HPVのカプシドの主な成分で強い免疫原性を有するL1蛋白からできたウイルス様粒子(VLP:virus like particle)を用いたワクチンもある。粒子内部にはHPV のDNA は含まれていないのでウイルスとしての活性はなく、被接種者の体内で増殖もしない。
*3 ヒト乳頭腫ウイルスともいわれ、癌化(ウイルス発癌)の原因ウイルスの1つとされる。皮膚癌の一部や子宮頚癌の原因ウイルスとしてだけでなく、口腔癌、咽喉頭癌、外陰癌、膣癌、肛門癌、陰茎癌の発生にも関わりがあることが報告されている。

★ トキソイド
細菌のもつ毒素(トキシン)を取り出し、免疫を作る能力は持っているが毒性は無いようにしたもので、不活化ワクチンとして分類されることもある。

★ 現在、日本で予防接種さてれいるワクチンの分類
生ワクチンウイルスMR混合*、麻しん(はしか)M*、風しんR*
おたふくかぜ、 水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹、
黄熱、ロタ(1価・5価)、痘そう(天然痘)
細菌結核(BCG)
不活化
ワクチン
ウイルス日本脳炎、インフルエンザ、狂犬病、A型肝炎、
B型肝炎、 HPV(ヒトパピローマウイルス2価・4価)、
ポリオIPV*、帯状疱疹
細菌DPT混合*(百日せきP(不活化ワクチン)DT)、
肺炎球菌(23価多様体・13価結合型)、
インフルエンザ菌b型(Hib)、髄膜炎菌(4価結合体)
ウイルス
・細菌
DPT-IPV混合*
トキソイド毒素
(細菌)
ジフテリアD*、破傷風T*DT混合*
*混合ワクチンのアルファベットは、それぞれ英語の病名の頭文字。
出典:予防接種に関するQ&A集(日本ワクチン産業協会)

(2) 核酸ワクチン
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のワクチン開発にスピードが求められる中、注目されている。
抗原の遺伝子を含むDNAやRNAを細胞に入れて、細胞内で抗原をつくらせるもの。核酸ワクチンは製造が容易で開発スピードが速い。
核酸ワクチン
出典:加速する新型コロナのワクチン開発(Newton)
核酸ワクチンは大きく分けて3種類
  • DNAワクチン
    プラスミドとよばれる環状のDNAに、抗原の遺伝子を組みこんだもの。プラスミドが細胞内に入ると、その一部がRNAにコピー(転写)される。 RNAからスパイクの一部がつくられ、これが抗原となる。
  • RNAワクチン
    RNAワクチンはDNAからRNAにコピーされる必要がなく、効率よく抗原がつくられるため、 DNAワクチンより強い免疫応答を引きおこせる。 RNAは細胞への取りこみ効率をあげるために、脂質ナノ粒子に入れて投与される。 RNAはDNAにくらべてこわれやすく、製造や運搬にコストがかかるという側面もある。
  • 組換えウイルスワクチン
    抗原の遺伝子を含むDNAをウイルスに運ばせる。DNAが細胞に取りこまれる効率がよく、核酸ワクチンの中では最も強い免疫をつくれると考えられる。しかし、 DNAを運ばせるために用いるウイルスの毒性に、細心の注意を払う必要がある。

.
5.mRNAワクチンの仕組み

(3項の説明によれば)ワクチンが接種されると、mRNAが入った脂質ナノ粒子は注射部位近くのマクロファージに取り込まれ、スパイク蛋白を作る。その後、スパイク蛋白はマクロファージの表面に現れると、このスパイク蛋白に対する抗体が作られたりT細胞を介した免疫が誘導されることで、新型コロナウイルスに対する免疫を持つことができる。

mRNAワクチンの仕組み01
How mRNA Vaccines Work
【参考YouTube】
【ヅマ & ばぶ】ゼロからわかる!ワクチンの基礎と新型コロナワクチン10個のポイント「ヅマニュース」#5峰宗太郎先生による解説。運営者:新妻耕太氏。2時間37分

.
6.関連エントリー

アナフィラキシーとは
【基礎01-1】ウイルス、ワクチン、抗ウイルス薬
“デング熱の重症化”と“ワクチン製造の難しさ”は、ウイルスの“ある特性”による、ADEとは
染色体・DNA・遺伝子の基礎的なこと
インフルエンザウイルスに関する基礎知識
.
7.その他の有用情報

ワクチン・パスポートに関する海外での議論(忽那賢志Yahoo個人2021/4/4)
アジュバントのいるワクチン、いらないワクチン(3月15日こびナビClubhouseまとめ)
こびナビ(CoV-Navi)2021/3/22、木下喬弘先生、峰宗太郎先生
第36回 ワクチンはどれぐらい効くのか?(紙谷聡(かみだにさとし)讃井將満(さぬいまさみつ)Humony International2021/2/1)
【ごく一部のみ引用】

讃井 第1の段階の感染そのものを防ぐ効果についてはいかがでしょうか。
紙谷 それについては現在進行形で調べているところです。第Ⅲ相試験では半数の方にワクチンを打たなかったわけですが、ワクチンの効果がこれほど絶大だとわかった現在、その方々にワクチンを打たないというのは倫理的に許されません。ですので、ワクチンを打たなかったグループに、今ワクチンを打っているのですが、その際にPCR検査をしています。同時に、ワクチンを打ったグループにもPCR検査を行っています。この検査をしていただくことで、ワクチンによって無症状の感染をどれだけ防げているのかをチェックしています。


ワクチン接種開始で世界はどう変わるのか。国立感染研・脇田所長に聞く(三ツ村崇志BUSINESS INSIDER JAPAN(Yahoo)2021/1/4)
新型コロナを予防する「mRNAワクチン」を実現に導いた女性科学者は大学で冷遇されていた(GIGAZINE2021/1/4)
英国の新型コロナワクチン接種 安全性と今後の見通しは?(小野昌弘Yahoo個人2020/12/17)
2つの新型コロナウイルスワクチン これまでに分かっていることとまだ分かっていないこと(忽那賢志Yahoo個人2020/11/22)
「有効性95%」世界を驚愕させた欧米のmRNAワクチン なぜ日本のワクチン開発は周回遅れなのか (位高(いたか)啓史教授)(木村正人Yahoo個人2020/11/20)
<走馬灯の逆廻しエッセイ> 第28話「コロナウイルスへのメッセンジャーRNAワクチン」(古市泰宏 日本RNA学会 )
新型コロナ ワクチンの開発状況は?(忽那賢志Yahoo個人2020/10/11)

.【追記】
8.今回も不安を弄ぶ朝日新聞、HPVワクチン報道の反省もなし、体質も変わらず、公共の福祉に有害

今回の記事2つ

朝日打たない2020/12/14,8:00、(大阪科学医療部)瀬川茂子


急造ワクチン、受けるか待つか 接種開始の国で悩む邦人2020/12/18,21:35、ロンドン=下司佳代子、ニューヨーク=藤原学思、モスクワ=石橋亮介、北京=高田正幸 合田禄

宮坂昌之
皆さんが呆れてます
1つ目の記事に対して 宮坂昌之

2つ目の記事に対して
朝日に加えて毎日も、、、


下記は既エントリー不作法・偏向マスコミに呆れます(最新版)からの転記です。
子宮頸がんウイルス(HPV)ワクチンで朝日がやった事のごく一部
朝日新聞がHPVワクチンを否定する論調の発端だとする論文(Nathan(ねーさん)2020/08/20)
【ごく一部のみ引用】

(2016/9/22付の論文の邦訳概要)
2013/3/8の朝日新聞の記事がHPVワクチンの副反応やリスクが喧伝される「発端」であると指摘しています。同年の6/14に厚労省がHPVワクチン接種の積極勧奨を取りやめています。
朝日新聞 HPVワクチンの副反応「スクープ」記事のキャッシュ:子宮頸がんワクチン重い副反応 中学生、長期通学不能に(斎藤智子記者)
この記事はWEB上からは1か月後には削除されていました。
現在に至るまで、この報道について何か謝罪したとか撤回したとかいうことは聞きません。
この論文からは、日本政府当局の情報発信がメディアのそれに負け、不十分だったということが伺えます。
この研究の考察部分では、「我々の研究は、リスクと利益のバランスを科学的に落ち着きをもって議論できる環境を作り出すためには、既存の新聞では限界があることを示唆する」としています。

[ 2021/03/20(土) ] カテゴリ: COVID-19関連 | CM(0)
コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
このブログについて
管理人 icchou から簡単な説明です 更新,追記の通知はTwitter
カテゴリ
最新記事
プロフィール

icchou

管理人:icchou
   非常勤講師

累計訪問者
ブログ内検索