ポストさんてん日記

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新型コロナ陽性者数・異変株確認数・重症者数・死者数、都道府県別、第1波・第2波・第3波別、年齢階層別

[ 2021/04/09 (金) ]
データ更新。2021/4/9
初回公開日:2021/1/14



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で第3波がどんな状況なのか? 様々なグラフで確認しています。毎水曜日データの定点観測です。

目次

1.陽性者数・重症数・死者数の推移
 全国、東京
 東京を除くと
2.第1波・第2波・第3波の区分
3.都道府県のデータを第1波,第2波,第3波に分けてグラフ化
 異変株による感染者【新設】
 陽性者数
 人口あたりの感染者数の推移【新設】
 死者数
4.年齢階層別のデータ等の定点観測
5.年齢階層別の詳細を見ると
 陽性者、死者、致死率、年齢階層別
 陽性者の推移
 死者の推移
 重症者・重症者割合の推移 
6.人工呼吸器装着数の推移
7.正月の大きな山を下っていく新規陽性者数:感染拡大も減少も、人間的営みの結果
8.関連エントリー

1.陽性者数・重症者数・死者数の推移 4/7まで

全国、東京
①-1 新規陽性者数(全国、東京)
①-1陽性者全国、東京0407●全国について
第2波のピークは8/6。
第3波は9/24頃から始まり年末年始で急増し1/8にピークを打った。これは世界のピークとほぼ同じ時期。
しかし、2/28から再上昇が始り「第4波に入った」との見方も出ている。
●東京について
第2波のピークは8/2。
第3波の始まりは明確ではない、年末年始で急増し1/8にピークを打った。
最新値は昨年12月中旬と同レベル。

①-2 重症者数(全国、東京)
①-2重症者全国、東京0407
データ出典:オープンデータ(厚労省)ほか
重症者の定義で厚労省は人工呼吸器・ECMO・集中治療室に入院、東京都は人工呼吸器・ECMO
●全国について
第2波は陽性者ピークから約2週間後にピークを打った。
第3波は1/25(陽性者ピークの17日後)にピークを打った。
しかし、3/24から再上昇が始まっている。
●東京について
第2波は明確なピークは現れなかった。
第3波は1/22(陽性者ピークの14日後)にピークを打った。
最新値は昨年11月下旬と同レベル。

①-3 新規死者数(全国、東京)
①-3死者全国、東京0407
データ出典:オープンデータ(厚労省)
東京都データ
●全国について(各都道府県の発表日別の集計)
第2波は陽性者ピークから約3週間後にピークを打った。
第3波は2/2(陽性者ピークの25日後)にピークを打った。
●東京について死亡日別に都度アップデート)
第2波のピークは現れなかった。
第3波は1/31(陽性者ピークの23日後)にピークを打った。
最新値は昨年11月中旬と同レベル。

以上の東京の陽性者,重症者,死者のグラフを見ると、極端に増加したのは陽性者のみ、といえそうである。『指定感染症(2類感染症に近い措置)から外すべきだ』との提言も聞くが、東京の医療にとっては、そのとおりかも知れない。

東京は各項目とも上位だが、第2波のピークや第3波の始まりが見えにくいので。
東京を除くと
②-1 新規陽性者数(東京以外)
②-1重症者全国、東京0407第2波のピークは8/6。
第3波は年末年始で急増し1/11にピークを打った。

②-2 重症者数(東京以外)
②-2重症者東京以外0407
データ出典:オープンデータ(厚労省)ほか
第2波は陽性者ピークから約2週間後にピークを打った。
第3波は1/25(陽性者ピークの14日後)にピークを打った。

②-3 新規死者数(東京以外)
②-3死者東京以外0407
データ出典:オープンデータ(厚労省)ほか
第2波は陽性者ピークから約3週間後にピークを打った。
第3波は2/2(陽性者ピークの22日後)にピークを打った。
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2.第1波・第2波・第3波の区分

第1波第2波第3波
陽性者~6/106/11~9/239/24~
死者~7/17/2~10/710/8~
日付は厚労省の1週間毎の報告日に合わせているので実態と多少のズレがある。
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3.都道府県のデータを第1波,第2波,第3波に分けてグラフ化 4/7まで

異変株による感染者
厚労省が1週間毎に異変株の感染者数を発表している。
最新版は、PDF都道府県別の変異株(ゲノム解析)確認数(4月7公表分)
自治体が発表していても国のシステム(HER-SYS:ハーシス)に反映されるまで時間がかかることがある。
第3波陽性者(12/31~)と並べてグラフにしました。(都道府県で抽出率の違いなどがあり一律の比較はできませんが)

③-0 都道府県別の異変株による陽性者数
4/6時点で38都道府県で886人
③-0異変株0407

陽性者数
③-1 都道府県別の陽性者数(第1波,第2波,第3波)
年末年始から急増が始まったので、第3波データを分けました。
③-1都道府県別陽性者0407
データ出典:厚労省資料ほか

陽性者数
上位3都市
第1波第2波第3波
~12/30
第3波
12/31~
第1位東京東京東京東京
第2位大阪大阪大阪神奈川
第3位神奈川愛知神奈川大阪

③-2 12都市の新規陽性者数の推移(第3波) 1週間毎
③-2上位11都市陽性360W0407
例えば1/13は1/7~1/13の前1週間の合計。
12都市すべて、1/13終わりの週or1/20終わりの週がピークでピークアウトした。
しかし、多くの都市で3/17終わりの週から増加に転じた。大阪,兵庫,京都の急増が顕著。
直近1週間では宣言等の12都市合計は全都市合計の71%を占めるが、その比率は徐々に低下している。これは12都市以外の増加率が12都市を越えるていることを示している。

【緊急事態宣言の経緯】

  • 2021/1/7:1都3県に対し発令。
  • 1/13:7府県を加え11都府県に拡大。
  • 2/7:10都府県に対し3/7まで延長、栃木のみ延長なし。
  • 2/28:1都3県を除き先行解除。
  • 3/5:1都3県に対し3/21まで延長。
  • 1都3県を3/21で解除。
【まん延防止等重点措置の経緯】
  • 4/5~5/5:大阪 兵庫 宮城に適用
  • 4/12~5/5:京都、沖縄
    4/12~5/11:東京

札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門、が作成。
トップ画面に7日間の新規感染者数(人口100万人あたり)が掲載されている。

死者数
④ 都道府県別の死者数(第1波,第2波,第3波)
④都道府県別死者0407
データ出典:厚労省資料ほか

死者数
上位3都市
第1波第2波第3波
第1位東京大阪東京
第2位北海道東京大阪
第3位神奈川福岡北海道
第3波の首位は、2/24終わりの週で東京が大阪を抜いた。

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4.年齢階層別のデータ等の定点観測

厚労省が毎週木曜日に年齢階層別のデータなどを発表しているので、以下は、陽性者数、死者数の推移などの定点観測です。たまに1日遅れて金曜発表となることがある。
最新の出典:PDF新型コロナウイルス感染症の国内発生動向 2021/4/7,18時時点(厚労省)。
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5.年齢階層別の詳細を見ると 4/7まで

陽性者、死者、致死率、年齢階層別
⑤-1 陽性者数(第3波)
年末年始から急増が始まったので、陽性者データを分けました。
棒グラフの上の%は構成割合
⑤-1陽性者数0407
各年代ともに、年末からの4週間(1/27時点)でその前の3ヵ月を越えた。
急増前後での構成割合の変化として、10代未満,10代,70代,80代以上,の比率の上昇がみられる。
20代が多く、しかも、その多くが軽症者・無症候性感染者とも聞く。
尾身茂感染症対策分科会長は『若い人の感染防止が高齢者の命を守ることになる』と仰っており、頷ける。

⑤-2 死者数と致死率(第3波)
⑤-2死者数と致死率0407

死者の
構成割合
第1波第2波第3波
(全体)
80代以上57%62%67%
70代27%24%23%
合計84%86%90%
  • 第3波の高齢者(70代以上)の構成割合は第1波,第2波よりやや高くなり90%

致死率第1波第2波第3波
(全体)
全年齢平均5.7%1.0%1.7%
80代以上31%12%13%
70代16%4.3%4.9%
60代5.2%1.4%1.3%
  • 第1波は高齢者にとっては大きな脅威だった。
  • 第3波,第2波は大幅に低下したが、全年齢では第3波は第2波より高い。
第1波、第2波との比較グラフは関連エントリー【アーカイブス】新型コロナ、第1波・第2波・第3波の比較、インフルエンザとの比較にあります。

⑥ 新規陽性者数の推移(第3波) 1週間毎
%数値は最新週の構成比率
⑥新規陽性者数推移0407
例えば1/13は1/7~1/13の前1週間の合計値。
全ての層でピークアウトした。
  • 1/13終わりの週がピーク:20代、30代、40代、50代
  • 1/20終わりの週がピーク:10歳未満、10代、60代、70代
  • 1/27終わりの週がピーク:80代以上
しかし、ほぼ全ての階層で上昇が始まっている。
20代の構成比率も他の年代と同レベルまで低下したが、再上昇し急増の気配。

⑦ 新規死者数の推移(第3波) 1週間毎
%数値は最新週の構成比率
⑦新規死者数0407
例えば1/13は1/7~1/13の前1週間の合計値。
いずれも2/10終わりの週でピークを打った。
最新週では、70代と80代以上で死者全体の94%を占める。

死者数に先行して重症者数に変化が現れる。
重症者数はその時点での医療機関の負荷に大きく影響する。
重症者・重症者割合の推移
⑧-1 入院治療等を要する感染者の推移(第3波)
棒グラフの上の%は最新値の構成割合
⑧-1入院治療等を要する者0407
全ての階層でピークアウトしたが、ほぼ全ての階層で上昇が始まっている。

⑧-2 重症者および重症割合の推移(第3波)
棒グラフの上の%は最新値の構成割合
⑧-2重傷者および重症者割合0407
年齢階層別の重症割合=直近値の(重症者数)/(入院治療等を要する感染者数)
全ての階層でピークアウした。
重症者の構成割合では、60代以上の高齢者で80%を占める。
最新値の重症者割合は平均で0.6%、70代が最も高く2.1%。

70代と80代以上を比べると、
  • ⑥陽性者グラフでは、ほぼ同じレベル
  • ⑧-1入院治療等を要する陽性者グラフでも、ほぼ同じレベル
  • ⑧-2の重症者数では80代以上は約半分、これは⑦死者数グラフで80代以上が2.4倍なので、重篤な患者数が減るためと思われる。(70代の重篤な患者の療養期間は長いのかも)
  • 結果として、80代以上の重症者割合は70代の約半分。
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6.人工呼吸器装着数の推移

以下のグラフは、日本COVID-19対策ECMOnetからの引用。(引用承諾済)
【ごく一部のみ引用】

データベースには日本全国600以上の施設が参加されており、それら施設の総ICUベッド数は5500にのぼり、日本全体のICUベッド(6500ベッドほど)の80%をカバーしております。

人工呼吸だけの症例についてはおそらく全国で施行された人工呼吸管理のうち80%程度を捕捉していると推察しています。2020/5/27記載
COVID-19では長期の人工呼吸となる患者さんが多い傾向があります。2020/5/27記載

出典:(グラフと同じ)日本COVID-19対策ECMOnet

このサイトでは、全ての都道府県の状況を見ることができる。

⑩-全国 人工呼吸器装着数(ECMO含む)の推移
⑩-全国人工呼吸器装着数(ECMO含む)0407このグラフは第2波までは①-2の重症者グラフと、ほぼ合致していたが、第3波はやや低い。
上昇が始まった。

⑩-東京 人工呼吸器装着数(ECMO含む)の推移
⑩-東京人工呼吸器装着数(ECMO含む)0407

⑩-大阪 人工呼吸器装着数(ECMO含む)の推移
⑩-大阪人工呼吸器装着数(ECMO含む)0407上昇が始まった。

⑪-1 人工呼吸治療(ECMO除く)の年齢分布と転帰
⑪-1人工呼吸治療(ECMO除く)の年齢分布と転帰0407
⑧-2重症者および重症者割合グラフと同様の傾向で70代が最多。

【ごく一部のみ引用】

第1波では人工呼吸からECMOに移行した方は4人に1人だったが第3波では移行の割合が第1波の1/3となっている。
全体の救命率はむしろ第1波より2波、3波の方がよい傾向にある。この間CRISIS統計上、これら重症の方の2000人近くが救命され600人ほどの方が亡くなられた。国内の死亡者数は2021/1/23に5000人を超えたことを勘案すると600人は大変少ないが、CRISISの統計から漏れたECMO症例はほとんど無く、また人工呼吸症例も80%以上を把握しており、多くの方は高齢などを理由に重症治療をせず亡くなられたと考えられる。2021/1/22


⑪-2 ECMO治療の年齢分布と転帰
⑪-2ECMO治療の年齢分布と転帰0407
ECMO装着は救命可能性が考慮されると理解しているが、
60代が最多、一方、80代以上にはECMO治療はあまり行われていない。

医療関係者・高齢施設関係者に感謝
日本での人工呼吸器やECMO装着後の死亡は他国に比べて少ないとの話を聞いたことがあり、医療関係者のご尽力には頭が下がる。
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【ごく一部のみ引用】

新型コロナの潜伏期間は2週間と言われるが、ほとんどの発症者は5日程度で症状を見せるとも言われる。12月の新規陽性者数の増加傾向は、クリスマスの会食機会の影響が見られるはずの12月末日まで続いた。
その後に発生した1月上旬の「疫学的に見ると異常な増え方」は、このように考えると、年末年始、特に正月の会食機会の影響だった、と考えざるを得ない。数多くの日本人は、コロナ禍であっても、正月を正月として過ごす選択をした。その結果、「疫学的に見ると異常な増え方」が発生した。そう見るべきではないか。

過去1年近くの新型コロナとの取り組みの中で、日本人はこのウィルスの特性を理解してきている。そして人間的な取り組みで感染を避けようとしたり、人間的な気持ちで「正月くらいは・・・」と思ったりしている。緊急事態宣言下で自粛していることもあれば、自粛していないこともあるだろう。まずは日本人が自分たち自身で考えて行動する能力を信じ、それを支援する方法を講じていくしかない。緊急事態宣言は、共産主義化を図るための第一歩ではなく、感染予防を推進するための社会的雰囲気を醸成するための手段である。冷静に運用したい。

メディアは相変わらず「外出者が劇的には減っていない!」などといったニュースを作り続けているが、いつまでも「人と人との接触が8割削減されるとウィルス撲滅」、「6割以下では感染爆発で数十万人死ぬ」、といった乱暴な物差しだけでニュースを作るのは、やめてほしい。

新規陽性者数が増加すると、季節労働者のような「感染拡大期の煽り系の専門家」がメディアに登場してくる。感染が減少してくると休暇をとるようだが、拡大期に入ると荒稼ぎをする出稼ぎ労働者といってもいい類の専門家たちだ。

私としては今後とも尾身会長や押谷教授のような、感染症の知識に加えて、公衆衛生が「人間相手」の作業であることを理解している方々の発言だけに注意を払っていきたいと思っている。それが本当に必要なことだし、それ以上はいらない。


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8.関連エントリー

【アーカイブス】新型コロナ、第1波・第2波・第3波の比較、インフルエンザとの比較
[ 2021/04/09(金) ] カテゴリ: COVID-19関連 | CM(0)
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