全国がんセンター協議会 (全がん協) | 地域がん登録 | 院内がん登録 | |
集計対象 | がん専門診療施設32施設 | 47都道府県内の全医療施設 主に都道府県を 主体として運営 | がん診療連携拠点病院約300施設 |
開始年 | 1997年 | 1951年(罹患登録) | 2007年 |
3年 相対生存率 (2018/9 時点の 最新) | 未集計 | 未集計 | 2011年診断 胃74.3% (約4万3千例) 大腸78.1% (約3万6千例) |
5年 相対生存率 (2018/9 時点の 最新) | 2007-09年診断 胃74.5% (約2万2千例) 大腸76.0% (約1万5千例) | 2006-08年診断 胃64.6% (約10万9千例) 大腸71.1% (約10万3千例) | 2008-09年診断 胃71.1% (約7万5千例) 大腸72.9% (約6万) 施設別生存率あり *01 |
10年 相対生存率 (2018/9 時点の 最新) | 2001-04年診断 胃64.3% (約9千例) 大腸65.9% (約5千例) | 未集計 (都道府県単位ではあり。 例:大阪府) ピリオド法による 2002-06年追跡 10年生存率 ピリオド法による 2002-06年追跡 サバイバー5年生存率 | 未集計 |
備考 | 我が国のがん専門病院のデータ であり、日本を代表するものではないが、 地域がん診療連携拠点病院が 今後目指すべき目標値であると考えられる。 |
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論文:がんと呼ばれているリスクの低い病気の名前を変えよ
治療しなくても害をなすことがほとんどない低リスクの病気からがんの表示を排除することが過剰診断や過剰治療を減らすのに役立つだろうとBrooke Nickelらは言う
- ある種のがんは検出しないで放置しても害をなさない。
顕著な事例が甲状腺乳頭がんである。害をなさない甲状腺乳頭がんは多く、先進国での増加は検出の増加により手術をしてもしなくても進行や転移は変わらない。
他に低リスク上皮内乳管がん(DCIS)、限局性前立腺がんについても過剰診断と過剰治療の根拠があるため、治療せず監視することがすすめられている。
このほかにも局所悪性黒色腫、小肺がん、ある種の小さな腎臓がんも低リスクと考えられ、同様の過剰診断と過剰治療の問題がある。- がんというラベル
何十年もの間、がんは死と結びついていた。このためがん検診は命を救うと宣伝されてきた。これは善意ではあったが恐怖を利用したものである。
アクティブサーベイランスのような管理方法が選択肢になってきても、積極的侵襲的治療が必要だという強い認識は残る。最初は監視を選んだ前立腺がん患者の1/4は生物学的理由では無く5年以内に治療を受ける。
対策としては不必要な検査を受けないこととがんというラベルを取り除くことである。
メディア報道(The Guardian):医師はマイナーな病変を「がん」と呼ぶのを避けるべきである-研究(Brooke Nickelら)
研究者らは患者を恐がらせて害のないもののために侵襲的治療を受けさせているという
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管理人:icchou
非常勤講師